大谷大学社会学部 鈴木ゼミ 網野プロジェクト

今、世界中の海岸において、大量のプラスチックごみが漂着しています。プラスチックは有機系化合物を吸着しやすいため、生態系に影響を与え、ひいては人の体内に蓄積する可能性があります。地域の環境問題を解決するために、調査や研究をしています。

鈴木ゼミでは特に、マイクロプラスチックの研究を京都府北部の京丹後市網野町で行っています。

網野町丹後半島の突端部分の西側に位置していて、日本海に面しています。網野町は丹後ちりめんの生産地で有名です。

2022年5月15日に網野町に行ってきました。魚班、プラごみ班、除去機開発班、砂班に分かれて活動しました。

 

遊漁港

さかなはんは遊び漁港で魚を釣りました。

釣った魚。上から、メバル、ムラソイ、カサゴカサゴカサゴカサゴの横にいる小さい ムラソイ。

魚班は、遊漁港で釣りをし、メバル1匹、ムラソイ2匹、カサゴ3匹を釣りました。

今後、大学に帰って、魚の内臓にマイクロプラスチックが含まれているか調べていきます。

 

砂を集めて、ふるいにかけてマイクロプラスチックと砂に分けている様子

 

ふるいの中にあるプラスチックとごみ

除去機開発班は、マイクロプラスチックを除去する機械を作るために、事前調査としてマイクロプラスチックと砂を分ける作業を行いました。目の開きが0.5㎜のふるいを持って行き、マイクロプラスチックと砂を分けようとしましたが、かなり砂が残る結果となりました。

 

1メートル×1メートルの範囲のマイクロプラスチックの調査

砂班は、琴引浜の6ヶ所で調査を行いました。浜の波打ち際から陸に向けて一直線上に1メートル×1メートルの範囲のマイクロプラスチックの調査をしました。上の写真が調査時の写真です。

 

この調査からマイクロプラスチックが少なく、大きめのごみが多かったです。

同様に調査を行います。

 

プラごみ班は、マブ川の漂着ごみを調べました。特に、ペットボトルを集めて、文字をみて、どこの国から来たのか調べたところ韓国、日本、中国の順で多くみられました。同様に大きなゴミを収集して、マブ川をきれいにしました。

 

 

清掃前、マブ川に集まったゴミの様子

 

清掃後のマブ川の様子

これからも網野町に行って、マイクロプラスチックの調査やプラスチックの漂着状況を調べに行きます。次回は2022年7月10日行って、現地活動をするつもりです。