大谷大学 文化環境ゼミ3回生 2019年度後期

 有田みかんのおいしさの秘密


 今回は前回に続き新堂地区と千田地区、2つの場所で露頭を探し、その後農家さんに協力してもらい、みかんに含まれる鉄とマグネシウムを調査したいと思います。

 

 令和元年9月9日私たちは新堂地区に行きました。車で山道を通っていると緑色岩・緑色片岩を見つけることができました。

 

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 緑色片岩

 

 その後みかん博物館の方に話を伺う機会をいただいたので、博物館内のみかんの歴史や文化について、また有田市のみかん農家さんの事情など現地に住んでいるからわかることなど、教えてもらいました。

 

 9月10日にはみかん博物館の方に教えてもらった、みかん海道や高田での調査を行いこれらのものが見つかりました。

 

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 みかん海道のチャート

 

 この後高田のみかん畑に行き、赤色チャートの石が多く使われている石垣を発見しました。

 

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石垣に使われている赤色チャート

 

 9月11日には高田のみかん畑石垣で見た赤色チャートの露頭を探しました。その結果中腹のミカン畑で赤色チャートの露頭を見つけられました。赤色の由来は酸化鉄だということが分かっています。その結果みかんのおいしさには鉄分が関係しているのではないかとの考えがより強くなりました。

 

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 赤色チャートの露頭

 

 次に11月30日と12月1日にはみかん農家さんに協力してもらい、みかんの収穫体験をさせてもらいました。

 

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 協力してもらったみかん農家さんのみかん畑

 

 まとめとしてはそれぞれ違う種類の岩石が見つかりました。またみかん農家さんのボランティアを経験することでどれだけ手間暇をかけてみかんを育てているのかを実感することができました。今後は別の場所に調査しに行き、多くのデータを集めたいと思います。