大谷大学 文化環境ゼミ 2回生 2017年度前期

  京都水族館を調査

 

平成29年5月20日(土)に私たち2回生ゼミは京都水族館を訪ねました。

 

京都水族館は、2012年3月14日に開業した日本初の完全な人工海水利用の内陸型水族館です。

京都駅の西にある梅小路公園内に位置し、休日には家族や、観光客の方でとてもにぎわうスポットとなっております。

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京都駅方面を望む

 

さて、京都市の南側は海と面していません。

海水はどこからもってくるのでしょうか?

 

答えは、人工的に海水を作り出しているです〔ドラッグして反転すると答え〕

 

京都水族館の水をよく観察してみてください。

すると、ほかの水族館よりも水が透き通って見えると思われます。

 

それは、直接海の水を水槽に入れているわけではないので水中の不純物が限りなく少ないからです。

水本来の姿はこの、透明感であり、このような海水を後世に残したいですね。

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 京都水族館は、水族館側から見える風景にもこだわりがあり、

イルカスタジアムの背景には、緑の梅小路公園、時たま過ぎ去る新幹線、

そして京都の古きよき東寺の五重塔とともに

イルカによるパフォーマンスを楽しめるようなつくりになっています。

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水族館に入ってすぐ、「京の川」という展示エリアに入りました。そこで大型水槽の中で活動するオオサンショウウオに出会いました。オオサンショウウオは夜行性のため、光があるところではあまり見られません。たまたま動いていたのを、運よく捉えることができました。

水槽の隅、光の当たらない暗がりでは、何匹ものオオサンショウウオが重なり合っている姿が見られました。「生きた化石」と呼ばれ、最大150cmにもなるオオサンショウウオがおしくらまんじゅうをしている光景には、中々驚きました。

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館内に入り、進んでいくとペンギンエリアに着きました。

ペンギンのエリアに近づいていくと、足元にはペンギンが歩いたような足跡がデザインされていました。

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先に行くとたくさんのペンギンが見えてきました。

京都水族館で育てられているペンギンは ケープペンギン という種類のペンギンです。

アフリカ大陸の南部に生息しています。

ケープペンギンは約体長70cmで、体重2.5~4kgの大きさのペンギンです。

目の上の一部分だけピンク色の皮膚があり、そして胸のところに一本の黒いラインが入っているのが特徴です。

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 ケープペンギンは子育てを夫婦で協力して行います。

巣を作るのはオスですが、卵を温めたり雛に餌を与えたりするのはオスとメス交代で行います。

夫婦や親子は体の特徴や声でお互いを判断しているそうです。

 

水族館に入るとたくさんの展示ゾーンがありました。

その1つの『京の海』です。

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京都水族館では人工海水マリンアート、人工海水B剤と塩化ナトリウム、カルキ抜きした水の3種類の水がそれぞれの水槽で魚にあった濃度と温度で使われています。

フィルターは生物濾過を重視し、大きい水槽では閉鎖式、小さい水槽では開放式が主に使われているそうで、その他にオーバーフローやプロテインスキマー、外部の濾過装置も使われているそうです。

水族館の水槽を見て、水の透明さが本当にすごかったです。魚にとって住みやすい環境を整え、お客さんにとっても心地いい水槽作りのお話を聞くことができて面白かったです。

これほど大きな水槽になってくると衛生管理がとても気になります。この水槽内が汚れていたりすると魚たちに悪影響で住みにくい環境になってしまいます。そこでこの大きな水槽の掃除方法というのはこちらです!!

下記の画像は水族館のダイバーが水槽に潜り込んでいる掃除をしている写真です。この掃除方法をバキューム清掃といいます。これはダイバーが水槽に潜り込んで底にたまっている餌のかすなどよごれを水と一緒にバキュームのようなもので吸い込んでいるのです。餌のかすやよごれがなくなった水は綺麗な水として水槽に戻されるそうです。

 

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下の画像はいるかスタジアムのプロテインスキマーです。プロテインスキマーとは水中に小さな泡を発生させて細菌やゴミなどを吸着させる物理濾過のことです。

1枚目は泡が出ているところ、2枚めはそれが広がっているところです。

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 その他にも京都水族館には水処理に関する技術が詰まっており、

省エネ対策に貢献しています。

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 こうした技術が裏にはあり、表では私達を楽しませてくれます。

京都水族館は日本の方だけでなく海外の方もよく訪れており

日本の自然とそこに生きる生物について知って貰う機会となればいいですね。