大谷大学 文化環境ゼミ 2回生 2018年度前期

 



福井県立恐竜博物館に行ってみた 

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平成30年5月27日に福井県勝山市福井県立恐竜博物館に訪れ、化石発掘体験をしてきました。今回の調査目的は野外発掘調査を通して恐竜を身近に感じることです。

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 今回は福井駅の近くからでている越前鉄道をつかい、福井県立恐竜博物館のもより駅である勝山駅までいきました。

 

福井県立恐竜博物館は、恐竜やそのほかの化石に関する資料などを展示した国内最大の博物館です。福井県で発掘され、福井の地名から名前がついたフクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタン、コシサウルス、フクイベナートルなど福井特有の恐竜の化石などが展示されてます。

 

 福井駅勝山駅には至る所に恐竜がいました。

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私たちは午前10時頃に現地に到着しました。

建物は展示を見やすくするために柱をなくしたのと山が近く雪がよく降り積もるので自然に雪が落ちるように卵形に設計されました。柱がないため、室内は広く感じられました。 

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私たちは午後に発掘体験を予定していたので先に昼食をとることにしました。 

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化石発掘オムライスの中からは…何か見つかるかもしれないですね。

もちろん福井県ご当地グルメソースカツ丼やそばも食べられます。 

 

お昼ご飯を食べ終え、発掘調査はバスに乗り博物館近くの手取層群北谷層にある発掘現場に行きました。

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行きの道には恐竜の標識もありましたよ。

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発掘調査の結果、植物の葉っぱの化石が見つかりました。

だいたい1㎝ないぐらいの大きさです。

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手取層群北谷層は1億2000万年前の地層で、そこから5種類の恐竜の化石やその他水辺の化石なども見つかっています。その近くあった展示場には採掘された足跡の化石や発掘のために使われた道具など、本館では見られないものが展示されていたので、発掘体験を実際にしてもらうのも楽しいと思います。

 発掘調査を終えて、博物館まで戻ってきました。

 

次は博物館を調査します。

いろいろな恐竜の標本が展示されていたので、福井の恐竜たち5体の標本を紹介します。

まず始めに紹介するのは、植物食恐竜のコシサウルス〈コシサウルス・カツヤマ〉です。鳥脚亜目のコシサウルスは、発見された化石は幼体で、あとで出てくるフクイサウルスとはことなるイグアノドン類として命名されたそうです。 

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 次に紹介するのは、先ほど少し名前がでてきたフクイサウルスフクイサウルス・テトリエンシス>です。フクイサウルスは鳥脚亜目で全長5メートルのイグアノドン類として、日本で初めて全身骨格が復元された植物食恐竜です。

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フクイティタン<フクイティタン・ニッポネンシス>。

全長が10メートルもある植物食恐竜で、日本で初めて学名がつけられた竜脚亜目です。 

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肉食恐竜のフクイベナートル<フクイベナートル・パラドクサス>。全長が2.4メートルの小型の獣脚亜目で羽毛があり、雑食であったと考えられています。

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そのあとに紹介するのが、フクイラプトル<フクイラプトル・キタダニエンシス>。

日本で初めて学名がつけられた肉食恐竜の獣脚亜目で、全長が4.2メートルと考えられています。

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このような恐竜の他にも福井県産のワニや亀の化石なども紹介されていましたので、ぜひ福井県の恐竜ブースも博物館に行く機会があれば、ごらんください。

 

 これで福井県立恐竜博物館を後にします。

 

 

まとめ

目的を持って博物館内の見学や、発掘体験をすることによって、恐竜を身直に感じることができました。

博物館内では等身大の標本などを見ることによって、恐竜が生きていた時代に、今自分自身がいるような感覚を味わうことができました。

発掘体験では実際に体験することがきました。どのような行程から化石を掘り出して、博物館に展示されているのかを学び、あらためて展示するまでにどれだけの時間と労力がはらわれているのかを実感しました。